「東郷町グリーンベルト計画」についての私案

平成20年8月  日
「東郷町グリーンベルト計画」についての私案
      (COP10に向けて東郷町、NPO,市民の協働基盤づくり)

            様

                        東郷町和合ヶ丘3-14-5                   
                        愛知池友の会  山田 光敏
              T/F:0561-39-2962


1.「愛知池友の会」の活動
愛知池友の会は愛知万博の成功に刺激され、その理念の継承を受けついで、万博終了と相前後して、やっと水資源機構愛知用水総合管理事務所の了承を得ることが出来、平成17年8月末に設立されたのであります。
 設立以来3ヶ年近く経過しましたがこの間、数箇所の花壇作りをはじめ、周辺企業の協力を得て桜並木の植樹や、昨年2月には東郷町民会館で宮脇 昭先生による植樹講演会を近隣市民5百人参加を得て開催,更に今年1月初旬より2月末まで2ヶ月の間(㈱)カーデン主催の[愛知用水を作った男達展]に協賛し、終了と共に引き続き愛知用水受益者間のネットワーク作りのための愛知用水チャンネルクラブ設立しその支援を行っています。また今年4月(社)国土緑化推進機構の助成を受けて、各種類の苗木300本を、東郷町子供会を中心に日進市西小学校有志の協力、及び父兄や一般市民等総勢150名による植樹会も無事完了致しました。
 更に、「愛知池周辺の環境を考える会」(代表:横田名大名誉教授)の設立(平成18年9月)にも協力し、この地域の関係法人、NPO等よりの個人参加による情報連絡会を毎月定例的に開催しその中心的役割を果たしています。
 こうしたことから、東郷町グリーンベルト構想やその活動にも参加し、愛知万博余剰資金による「モリコロ基金」助成事業にも応募し、その委託を受け、目下東郷町当局との協働作業によって、愛知池を含む東郷町グリーンベルト計画の実施に向けて協働しているところであります。

2.愛知用水事業について
現在では、私達のこの愛知用水地域のみでなく、わが国の殆どの地域で蛇口をひねれば水が出るのは当たりまえであり、食料も外国より安く豊富に輸入されていることはご承知の通りであります。又愛知県や名古屋市は偉大な田舎と揶揄され、名古屋とばしも最近まで聞かされていましたが、最近では東京に次いで(大阪を抜きん出て)日本で2番目に元気なまちといはれています。この原因の大きな一つは、木曽川の豊富で清涼な水資源と、愛知県下を網羅する戦後の愛知用水をはじめとする用水事業の完備であると信じています。
   然しながら今後は、世界の人口増加、生活水準の向上に加えて地球温暖化により
「20世紀の戦争は石油をめぐる戦争だとすれば、21世紀は水や食料をめぐっての戦争であろう」といはれています。
  幸いにして私達愛知用水受益住民は、その完成以来今日まで半世紀近くの間、木曽川の水源は現在までは豊富であり、水危機の不安は殆ど感じないで生活しています。そのため王滝村や木祖村等の水源地域に感謝し、上下流地域住民の交流活動が、多くの市民団体や法人によって既に盛んに実施されていて、最近では名古屋市も参加を計画し始めていることは、当然とはいえ大変喜ばしいことであります。
  特に東郷町と王滝村との永年にわたる官民による交流関係についてもご承知の通りであります。


3.愛知池(東郷調整池)建設の経緯
 愛知池は完成(昭和36年12月)以来47年経過いたしました。完成以来静かな農村地域であったこの地域も急速な開発が進み、ご覧の如くすっかり都市化し年々緑が減少してゆくこの地域住民にとっては、愛知池周辺の緑あふれる水辺環境は、愛知用水が存続する限り半永久的に、愛知牧場や名大農場を含め、この付近住民のみならず名古屋市民や豊田市民の唯一のオアシスとして、春夏秋冬、朝な夕な老弱男女の憩いの場でありジョッキングや健康づくりの場ともなっていることはご承知の通りです。
この愛知池建設に当たって、愛知用水受益者にとって決して忘れてならないことは、
  既述の如く、王滝村の協力が無ければ愛知用水事業は実施できなかったと同様、東郷町諸輪地区の了承が得られなければ、愛知用水事業の効果は半減していたことです。
牧尾ダム築造の王滝村の用地買収のみでなく諸輪地域でも、2ヶ年以上に及ぶ激しい反対運動があったことです。当時の買収対象面積約200町歩の水田、里山は当時の農家には、現在より遥かに貴重な財産です。牧尾ダムの場合は計画段階より既に予定されていたのですが、東郷調整地としての必要性が愛知用水公団設立(昭和30年10月)直後より急に発生し、公団側より突然諸輪地区に対し昭和31年6月15日の用地買収交渉の要望書が提出されたことから始まっています(詳細は[諸輪の歴史]参照)。従って当時の東郷村や諸輪地区にとっては、愛知用水事業は受益者であるよりもむしろ被害者であり犠牲者であった筈で、こうした苦難の歴史も、愛知県や水資源機構関係者を始め受益者は勿論、地元住民からもスッカリ忘れ去られようとしていることは、当時の東郷調整池関係者の一人として、当時の実情を体験している私としては誠に残念と思っています。
   

4.[水と緑とボートのまち]、「東郷町グリーンベルト」
   上記スローガンの実現は、既述の如き苦難の歴史を踏まえて東郷町ならびに諸輪地区に、先住者より与えられた遺産であり,都市化や環境破壊の激しい現在では、町民にとっては素晴らしい財産、資源であります。これを有効活用し諸輪地域の今後の発展を図ることが先人達のご苦労に報いることにもなるのではないでしょうか。
愛知池の保全・再生、前川、境川の浄化をはじめ、冬水たんぼ、たんぼの水族館等東郷町グリーンベルト構想に再検討を加え、子供達やその父兄を中心にすべての団体、法人や全町民が、すすんで参加し得る魅力ある計画を樹立すべきであります。
   こうした時、幸いなことに、たまたま「生物多様性条約第10回締約国会議」(COP10)が2年後の平成10年愛知県・名古屋開催が最近決定したばかりであります。名古屋市や愛知県はこの決定の喜びに沸いていてその具体案の検討をはじめているようです。
  マスコミ等の報道によると名古屋市では東山植物園の里山地域(更には堀川の浄化?)、
  愛知県では万博会場跡地を中心に検討していると聞いていますが、何れも2番煎じの域を出ていないと思います。
   私は愛知用水、愛知池をバックとした東郷町グリーンベルト計画こそが、環境破壊時代の現在、遥かに今日的であり新鮮な印象が得られると思います。今こそこの実現に向けて東郷町を初め近隣地域のまちづくり事業として、東郷町をあげて、NPO,市民、企業や商工会をあげて協働基盤の確立を図るべきであり、更にこのことによりCOP10に向けて愛知県の有力なプロジェクトの候補になりうると確信しています。
   グリーンベルト構想の実現と、3年後の愛知用水通水50周年に対し、東郷町を中心とする関係自治体と受益市民や企業による感謝祭を経て、東郷町諸輪地区の名声を挙げ、永年の懸案事項である諸輪東部開発へと発展してゆくものと信じています。
東郷町民は王滝村のみでなくそれ以上に、先ず我々の地元である諸輪地域の今後の開発にも率先協働すべきものと思います。
以上
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by aichiiketomonokai | 2008-08-27 01:46
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